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大学院への正規留学を考えたとき、ネックになるのが資金の捻出です。欧米諸国の大学では留学生の学費が高く、年間300万円弱からアメリカの私立大学では500万円を超えるところもあります。そこで僕らの強い味方になってくれるのが、各団体が提供している返済不要の奨学金プログラムです。今日はそんな中でも最も規模が大きいと思われる「日本学生支援機構」通称JASSOの奨学金についてご紹介します。※個人的な意見や見解が含まれます。ご了承を。

 

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JASSOの海外留学支援制度

一般的に大学生が借りている奨学金といえば、このJASSOの奨学金になると思います。奨学金といっても一般的なものは学生ローン、つまり借金と同じで卒業後に返済することになります。最近では奨学金が大きな負担になる、とデモなんかもやってましたね。まあいろいろ意見はあると思いますが、こと海外留学に関しては、JASSO様はとても心強い庶民の味方なのです!

 

JASSOの海外留学支援は下の4つに別れていて、交換留学からインターン、学位取得に向けた正規留学と幅広い支援をしてくれています。

 

  • 協定派遣 (交換留学)
  • 学部留学
  • 大学院留学
  • トビタテ!留学JAPAN

 

そしてこれらの支援の中には返済不要の給付型奨学金が含まれているのです。今回はその中でも大学院留学の奨学金についてご紹介します。

 

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JASSOの大学院留学奨学金

それではJASSOの奨学金の支援内容を見ていきたいと思います。

 

手厚い支援

JASSOの大学院留学向け奨学金は修士課程、博士課程どちらも対象です。

 

奨学金概要
  • 授業料年間1万米ドル相当の実費。ただし、予算に応じて最大250万円まで支給。
  • 生活費:地域に応じて月約90000円~150000円 (4段階)
  • 募集は10月~11月頃に締め切りで余裕がある

     

    となっています。

     

    「うーん、授業料が年間100万円か...足りない。」と思ったあなた。案ずるなかれ、ほとんどの年で250万円まで支給されているようです (もちろん保証はありません)。

     

    「年間250万円でも足りないんじゃ...」と思っているあなた。案ずるなかれ、年間というのは「日本の1年度」を意味するため、秋入学の大学などの場合なら十分に授業料をカバーできます。どういうことかというと...

     

     

    9月入学の場合

     

    年間学費360万円の場合

    360万円÷12ヶ月(9月~8月)=30万円

    • 30万円×2019年度の月(6ヶ月分)=180万円→250万円以下なのでOK
    • 30万円×2020年度の月(6ヶ月分)=180万円→250万円以下なのでOK

       

      ってな感じで、最終的に学費はすべてカバーできるわけです!JASSO様最高!

       

      ただ2年以上のプログラムになるとカバーしきれなくなったりするのでしっかり確認しましょう。どういうことかというと、上の場合で考えると

       

      年間360万円×2年の場合

       

      1年目:360÷12ヶ月(9月~8月)=30万円

      • 30万円×2019年度の月(9月~3月の7ヶ月分)=210万円→250万円以下なのでOK
      • 30万円×2020年度の月(4月~8月の5ヶ月分)=150万円→250万円以下なのでOK

      2年目:360÷12ヶ月(9月~8月)=30万円

      ただし既に2020年度分は150万円分支給されているので残り100万円

      • 30万円×2020年度の月(9月~3月の7ヶ月分)=210万円>100万円
      • 30万円×2021年度の月(4月~8月の5ヶ月分)=150万円→250万円以下なのでOK

         

        ということで2年目に210-100=100万円分を自分で賄うことになります。気をつけましょう。

         

        しかしそれでも手厚い奨学金には変わりなくこれに加えて月々の生活費も支援してくれるんだから、素敵です。

         

        倍率的にも狙い目

        大学院留学を支援してくれる奨学金プログラムは限られているため、どうしても募集が集中して高倍率になりがちです。採用数が5名とかのところだと、倍率60倍とかってなることもあり得ます。しかい!JASSO様は懐が広いんです。

         

        平成30年度の採用状況を見ると、

        応募総数354名 (修士190、博士164)、採用者数88名 (修士38、博士50) となっており、倍率は約4倍です!

        その他の年ではもっと倍率が低い年もあります。

         

        ちなみに平成30年度の詳細はこんな感じ。(JASSOホームページより抜粋)

        区分 応募 (人) 採用 (人) 倍率
        人文・社会系 修士 151 31 4.9
        人文・社会系 博士 121 32 3.7
        自然科学 修士 39 7 5.6
        自然科学 博士 52 18 2.9
        合計 354 88 4.0

         

        では実際に応募するためにはどうすればいいのでしょうか。続けます。

         

         

        JASSOの応募はなかなか大変?

        手厚いサポートと低倍率なのはわかりましたが、応募するにはいくつかハードルがあります。おいしい話には裏があるといったところでしょうか。違うか。

         

        応募資格

        応募資格はいろいろ書かれていますが、大事なことを抜粋します。

         

        1.年齢制限

        修士課程で35歳未満、博士課程で40歳未満 (応募年度の4月時点)。これはわかりやすいのでいいと思います。

         

        2.成績

        大学学部以降の直近の成績が成績評価係数で2.7以上。これはなかなかハードル高めだと思います。成績評価係数は成績を3.0点満点に計算し直したものでGPAとは少し違うので注意。国立大学では秀、優、良、可の4段階だと思いますが、秀と優→3、良→2、可→1点に換算します。僕はGPAが3.0くらいで、換算が2.8くらいになりました。とりあえず計算してみましょう。

         

        3.英語

        TOEFL ibt100点以上、IELTS7.0以上。さらに志望大学でこれ以上の規定がある場合にはそれを超えていること。これはまあ大学院に入学する場合に必要なのでいいかと思います。しかし、仮に志望大学の基準がこれよりも低くても奨学金の応募のためにはこのラインを超える必要があるというように改定されました。

         

        英語はできるだけ早めに準備しましょう。ちなみに僕のおすすめはIELTSです。

         

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        書類が多いんじゃ

        書類が多いじゃ。でもこれは数年前よりはるかにマシになったようなので泣き言を言ってはいけません。がんばりましょう。書類は大体こんな感じ。

         

        • 願書
        • 経歴書
        • 留学計画および進路計画
        • 日本社会への貢献&留学中の日本PR活動
        • 留学先大学情報 (和訳添付)
        • 代表的論文の抜粋 (和訳添付)
        • 推薦状2通
        • 語学力証明書
        • 成績評価係数計算書
        • 成績証明書
        • 卒業または在籍証明書

         

        時間かかるのは太字で示したものです。経歴や留学計画は他の奨学金の応募や大学院への出願で用意すると思うのでいいと思いますが、日本社会への貢献やPR活動、留学先情報の和訳などは他では使わないので用意がめんどくさく感じます。がんばりましょう!ちなみに推薦状も2通必要なので早めに用意を。

        個人的にはExcellで指定された様式がとってもストレスでした。

         

         

         

        書類が通れば面接へ

        面接は例年2月の上旬頃に行われているようです。面接は別にめんどくさくありませんよ!

         

        冒頭に90秒ほどで自己紹介と留学計画について、留学先で使用する言語でスピーチしその後質疑応答という感じです。面接は10分ちょっとで終わります。詳しくは別の記事で。

         

         

         

        まとめ

        JASSOの大学院留学奨学金は応募に漕ぎ着くまでが大変ですが、倍率も低めで、採用されれば支援もしっかりしているし、国の奨学金をもらっていると自信にもなると思います。正規留学の奨学金情報はなかなか少なく、自分も苦労しました。孤独な留学準備の支えになるように情報をできるだけ発信していければと思います。参考になれば嬉しいです。(2019年6月)

         

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