【鳥の雑学】ハゲワシ?ハゲタカ?ハゲた鳥の種類と魅力、ハゲの利点を解説。
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ハゲタカ、ハゲワシと言われれば、なんだか嫌なイメージが浮かんでしまいます。それって何でだろう?そもそもハゲタカとハゲワシってどんな鳥を言うんだろう?今回はそんな疑問にお答えします。

 

嫌われ者のハゲた鳥たち

ハゲは男性の永遠の悩みですね。かくいう僕もだいぶオデコが広がってきた気がします。悲しい話です。鳥の世界にはハゲた鳥がいることはみなさまご存知かと思います。「ハゲタカ」とか「ハゲワシ」とか言われる奴らですね。

 

こいつらは狩りをせず死肉に群がるため、人々に嫌われる傾向があります。「ハゲタカ」と言えば、おこぼれをもらうセコい野郎、といった意味の悪口として使われたり、潰れかけた企業を買い漁る「ハゲタカファンド」がドラマになったりしました。

 

 

ここで気になってくるのはこんなことです。

  • ハゲタカとハゲワシはどう違うのか
  • ハゲタカやハゲワシは具体的にはなんていう鳥なのか
  • なんでハゲているのか

    今回はこの疑問にお答えしていいきたいと思います。

     

     

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    ハゲタカ?ハゲワシ?その違い

    まず「ハゲタカ」という鳥はいません

    ハゲタカというのはハゲワシを含むハゲた鳥の俗称なのです。

     

    そして「ハゲワシ」はタカ科の鳥類のうち死肉を餌とする種の総称です。ややこしいですね。タカもワシもタカ科に属するのでちょっと混乱するかもしれません。

     

    つまりハゲワシ(死肉を食べるタカ科の鳥)はハゲタカ (ハゲているタカっぽい鳥全体) に含まれていると言えますね。そしてハゲている鳥、すなわちハゲタカは大きくハゲワシコンドルに分けられます。詳しく見ていきましょう。

     

     

    ハゲタカ=ハゲているタカっぽい鳥の種類

    ハゲワシ=Old world vulture (旧世界のハゲた鳥)

    旧世界、つまりヨーロッパ、アジア、アフリカに住む奴らです。これらは分類的にはタカ目タカ科の死肉を食べる鳥 (ハゲワシの定義です) ということになります。

     

     

    詳しい種は以下のような感じ。

    ヒゲワシ亜科
    • ヒゲワシ
    • ヤシハゲワシ
    • エジプトハゲワシ

     

    エジプトハゲワシ。ハゲどころか頭髪はフサフサじゃねぇか!裏切り者!

     

    ハゲワシ亜科
    • ズキンハゲワシ
    • コシジロハゲワシ
    • ベンガルハゲワシ
    • インドハゲワシ
    • マダラハゲワシ
    • ヒマラヤハゲワシ
    • シロエリハゲワシ
    • ケープシロエリハゲワシ
    • ミミハゲワシ
    • ハシボソハゲワシ
    • カオジロハゲワシ
    • ミミヒダハゲワシ
    • クロハゲワシ

     

    クロハゲワシ。日本には基本的にハゲワシはいませんが、このクロハゲワシだけが、冬季に迷鳥として日本に迷い込んだ記録がいくつかあります。

     

    ここまでがハゲワシと呼ばれるやつら、ということになります。

     

     

    コンドル=New world vulture (新世界のハゲた鳥)

    新世界、つまり南北アメリカやつらで、分類的にはタカ目コンドル科の鳥です。ということでこいつらはタカ科ではないため「ハゲワシ(タカ科で死肉を食べる)」には含まれませんが、「ハゲタカ (ハゲた鳥全体の俗称)」ではある、ということになります。

     

    詳しい種類はこんな感じ。

    タカ目コンドル科

    • アンデスコンドル   (コンドル属)
    • カリフォルニアコンドル (カリフォルニアコンドル属)
    • クロコンドル      (クロコンドル属)
    • トキイロコンドル    (トキイロコンドル属)
    • ヒメコンドル      (ヒメコンドル属)
    • キガシラコンドル    (ヒメコンドル属)
    • オオキガシラコンドル    (ヒメコンドル属)

     

    上の写真はトキイロコンドル。king vultureと呼ばれるコンドルの王様。オレンジ色の肉垂がおしゃです。目はイってます。

       

       

      ここまでがハゲタカと言われる鳥たちです。しかしこの他にもハゲた鳥はいます。下に番外編で紹介したいと思います。

       

       

      番外編 その他の死肉を食べるハゲた鳥

      コウノトリ目コウノトリ科のハゲコウ属がこれに当たります。見た目はタカっぽくないので一般的には「ハゲタカ」とは呼ばれませんが、ハゲタカと同じ理由でハゲています。

       

      種類はこんな感じ

      コウノトリ科ハゲコウ属

      • オオハゲコウ
      • コハゲコウ
      • アフリカハゲコウ

       

      上2つは南アジアや東南アジア、アフリカハゲコウはアフリカに住んでいます。(南米に住むスグロハゲコウは外観は似てますが、死肉は食べないので除外します。)

      写真はアフリカハゲコウ。やはりハゲワシやコンドルとは外観がかなり異なりますね。ですが見事にハゲ散らかしています。

       

      なぜハゲている?

      答えは簡単で、「頭を清潔に保つため」です。彼らは頭をうずめて死肉をついばみます。当然、頭は腐敗した組織や血液でべちゃべちゃになりますね。

       

      そんなとき毛がもっさもさだったら、奥に入りこんだ汚れから細菌が繁殖し、病気になってしまうでしょう。

       

      しかし、ハゲていれば汚れが付着しにくく、表面の細菌は日光で殺菌されます。だから彼らはハゲているんです!!ハゲは最も衛生的なヘアスタイルなんですね。

       

       

      ハゲがなんじゃい!ハゲタカたちの魅力

      魅力1.大型の鳥が優雅に空を舞う姿は圧巻

      ハゲタカの仲間は大型の物が多いです。アンデスコンドルなんかすごく大きです。僕はコンドルがアンデス山脈を飛んでいく姿が見たくてペルーの山奥にも行きました。やっぱりでかい鳥が空を飛んでるのってワクワクします。男の子はみんなそうだよね。

       

      詳しくは以下の記事で

       

       

      魅力2.死肉を食べられる特殊能力

      僕らが死肉を食べたら、食あたりになって死にますよね。

      でも彼らは平然としている。これは彼らが進化の過程で手に入れた能力によるものです。

       

      あるコンドルの研究チームの調査で、死肉を漁った後のコンドルの顔からは500種類以上の細菌が検出されたが、腸内の細菌は80種にも満たなかったという報告がありました。これは消化管内で多くの細菌が殺菌されていることを示します。なんらかの方法で病気を引き起こす細菌を殺すメカニズムを持っていると考えられています。すごいです。

       

       

      魅力3.生態系の維持に貢献

      死肉を食べている姿は確かに印象は悪いですが、こいつらがついばむことで死肉の分解が促進され、生態系は健全に維持されます。いいところもあるんです。

       

       

      ハゲた鳥に会いに行こう

      ハゲた鳥たちはお近くの動物園でも見られます。が、野生のものが見たい!というあなたへ。僕がこれらの鳥を見た場所は以下の2箇所です。

       

      • コンドル →ペルーのコルカ渓谷
      • ハゲワシ →東チベットのラルンガルゴンパ、リタンでの鳥葬

       

      鳥葬は野生動物の観察とは意味合いが異なるとは思いますが。コンドルが大空を舞う姿は感動的でした。

       

       

      詳細は以下の記事で

       

       

      まとめ

      いかがだったでしょうか。ハゲている鳥に詳しくなったみなさんはもうハゲ鳥を愛さずにはいられなくなっていることでしょう。

       

      よく知らずに嫌っていたものも、よく知ろうとすることで愛せるようになる、そんなことってあるんじゃないでしょうか。差別や戦争もそんな風になくせればいいのに、と最後はきれいにまとめて終わりにしたいと思います。お付き合いありがとうございました。

       

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