大学院留学を目指す者にとって最大の悩みはおそらく留学資金ですよね。今回はそんな僕らの夢を応援してくれる日本奨学生機構ー通称JASSOの面接選考についてお伝えします。※僕の個人的な体験と意見に基づいて書いています。責任はとれないのでその辺よろしくお願いします。
ちなみに僕はJASSOさんと平和中島財団さんから奨学金選考の合格を頂きました。平和中島財団さんの規定で併給はできないのでどちらかを選ぶことになりますが。平和中島財団の選考については関連記事をご覧ください!
関連記事はこちら
面接基本情報
概要
- 日程:2月上旬 (2018年度は2月9日(土)・10日(日)のどちらか)
- 場所:東京国際交流館プラザ平成4階会議室(別添地図参照)
- 所要時間:10分程度
- 内容:90秒のスピーチ (留学先使用言語)の後、質疑応答
10月末頃に提出した書類選考の結果が届くのが大体1月の下旬になると思います。僕の場合は大学取りまとめで応募したので、学部の教務担当の方からメールが届きました。1月23日でした。
面接は東京国際交流館で、ゆりかもめの船の科学館前駅が最寄りです。場所がわかりにくいと多くの先達が言っていたので、早めに行きましたが、建物の周りに小さな看板で道案内が出ていました。まあ確かにわかりにくかったです。入り口から館内に入るというより、ひっそりあるエレベーターに乗ると着くって感じです。
面接会場の様子
まずは待合室で面接開始時間を待ちます。僕の時間区分では受験者は10人もいないくらいで、静かでした。みんなぶつぶつとスピーチの練習なんかをしているみたいでした。
時間になると順番に呼ばれます。3部屋くらいで同時進行でした。僕は最初に呼ばれ、部屋の前で待機しました。荷物が多くてクソデカリュックを背負っていきましたが、面接室に入ってすぐに荷物置きがあるからそこに置いてもらえば大丈夫よって言われました。
部屋に入ると面接官の先生方が3人並んで座っていました。1人は確実に自分の専門に近い、大学の先生で、あとの2人は文科省の偉い人とJASSOの人でしょうか。最初だったからか、面接官も資料をバサバサ準備しているところでしたが、席につくとそのまま用意してきたスピーチをするように指示されます。
面接内容
スピーチ
まずは90秒間のスピーチです。大体英語で200語くらいになるでしょうか。構成としては挨拶と自己紹介、長期目標と留学で身につけたいこと、研究計画、まとめとして研究価値があることをアピールって感じです。まあ誰がやっても構成は似たものになると思います。
というか、面接官の方々もあまりこっちを見ずに資料をバサバサ準備していたりしたので、そんなに気張らなくても、堂々と話せればいいのかなと思います。少なくとも内容を細かく見るようなものではないと感じました。
僕はよくお世話になっている学部で英語指導をされているネイティブの先生に添削と練習を見てもらいました。
質疑応答
- 志望動機に関して
- どうして留学を志望したか
- 日本でも優れた研究施設はたくさんあるが、留学は本当に必要なのか。
- どうしてその大学を選んだのか
- 修了後の進路について
- 修了後はどうするの?
- キャリア形成に長い時間がかかりそうだが、それについてはどう思うか。
- 自身のバックグラウンドについて
- どうして今の学部を選んだのか?
- 学んだことはどう活かせるか?
基本的には書類に書いた中で面接官の先生が気になったことを確認していくという感じで、少しいじわるな聞かれ方はするかもしれませんが、困る質問はありませんでした。
ネット上で圧迫面接だったという体験記も拝見しましたが、少なくとも僕はそう感じませんでした。まあおじさんが3人も集まれば、少しクセがあったり、気難しい人がいたりはするでしょう!
僕は研究計画や日本への貢献の仕方などについては聞かれませんでしたが、他の方は、研究計画が少し薄いから詳しく教えてほしいと言われたり、その研究がどう日本の利益につながるのかを聞かれたりしたとまあその辺りは言われなくても準備してあることだと思うので、やはり身構える必要はないのかなと思います。
アドバイス
- 場所がわかりにくいので早めに行くと安心。当日はプラカードみたいな看板が出ているのでそれを探すといいかも。早く着いても待合室がちゃんとあるので大丈夫だと思います。
- 英語のスピーチは気取らずに堂々と話せば大丈夫 (多分)。時間はシビアらしいので、何度も練習すること。言われなくてもするか!
- 書類は通っているんだから、自信を持って熱意をアピールするのがいいのでは。
面接は提出した書類に沿って行われます。今一度書類を見返して、
自分の目標は何か?
何で留学したいのか?
留学は絶対に必要か?
目標に沿った実現可能な研究計画があるか?
と考え、一貫した説得力のある主張を練り直しましょう。書類で内容が薄いところがあれば面接で補強できるよう準備しましょう。あとは熱意を持ってハキハキと答えること。もしかしたらこれが一番大切かもしれません。
と、偉そうに書きましたが、僕もタジタジだったのをよく覚えています。もっとうまく答えられたなーとかって後になって思うものです。でも元気よく、熱意をもって面接に臨めたという自負はあります。結局言いたいことは気合で乗り切りましょうってことでしょうか!
まとめ
大学院留学の準備プロセスは孤独な闘いです。僕も不安で泣きそうになりながら、ネットの情報を読み漁りました。そんな同じ不安を抱える同志の役に立てればとこんな記事を書きました。見返してみると、まあそりゃそうだって感じで何のアドバイスにもなってないかもしれません。
まあ裏を返せば、小細工や抜け道を探さなくても、正々堂々熱意をぶつけてくればいいということでしょうか。知らんけど!みなさまの幸運を祈っております。