【現役学生が解説】獣医学部は忙しい?リアルな生活スケジュール公開。
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獣医学部はなかなか特殊な学部で、中の情報が少なかったりします。今回は現役獣医学生として、獣医学生の一日のスケジュールを学年ごとの変化と合わせてご紹介します。獣医学部に興味がある方や獣医学生の親御さんのお役に立てればと思います。

 

獣医学生って忙しいんですか?

獣医学部に行ってみたいけど憧れるけど、勉強大変そう...。遊ぶ時間もないんだろうな...。獣医学部の彼氏が忙しいって言って会ってくれないの...。

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と思っている君!!

 

そんなことないよ!テスト前だけは忙しいけどね!僕が6年間を過ごした大学のカリキュラムは獣医学教育の改革を謳う刺激的()なもので、以前よりかなり厳しくなっていました。それでも自由な時間はたくさんあって、自分のしたい事は全部してやったと満足しています。

 

ただし!テスト前には本気になれないと留年する!

この点は忘れないでください。

 

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獣医学生の時間割 (低学年)

例として大体の時間割はざっとこんな感じ。

 

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基本的には午前中に座学の授業、午後は実験室や解剖室での実習っていうところが多いです。2年生くらいまではけっこうスカスカなところも多く、時間には余裕があります(上の例は少ない時期ですね)。ただし、午後の実習はものによっては夜遅くまでかかるものもあります(解剖とか)。

 

僕の大学では平均して大体16:00かちょっと遅くなっても17:00ごろには終わる実習が多かったです。と、いうことで、ここまでは大体こんな感じの一日になります。

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普通。

 

一般的な理系大学生といったところでしょうか。実習終わったあとにはみんなバイトに行ったりサークルに行ったり。自由に過ごしていますね。座学の宿題とかはほとんどなくて、実習のレポートがちょこちょこある感じです。レポートはたまに追い込まれますが、土日も使えばこなせる量だと思います。

 

だから正直、普通の理系大学生と同じように遊べるんです!ただ、時期によってはパンチのある重めの実習があるのと、空きコマだらけで暇だー!って時期がないのが他との違いですかね

 

獣医学生の時間割 (高学年)

5年生か早いとこでは4年生の後半くらいから研究室に入って卒業研究に臨むのが一般的です。そこからは基本授業とかはなくなって卒業研究じゃい!ってなるんですが、獣医の場合はこれまた5年生から病院に出て臨床系の実習が始まります。そうするとこうなります。

 

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なんかちょっと大変になりました。

 

でも実習終わった後に研究室にもどって実験するかしないかは、その人次第、というか研究室次第。他の理系のみなさんも研究室によってはかなりブラックなところもあるし、それは獣医でも同じですね。実習期間が終わればその時間は研究室で過ごすことになりますし。

 

ってことで、5、6年生からは所属した研究室によって大変さは異なります。また、学校によって実習時間もまちまちなので、高学年のことは正直個人差が大きすぎますね。

 

ちなみに...

大学によって課せられる臨床実習の時間数はかなり異なります。牛さん実習とワンちゃん実習合わせて、2週間くらいというかなりお手軽なカリキュラムのところから、半年間ずっと臨床実習をしているような大学もあるので、自分に合ったところを選びましょう!!

 

印象では人数が多い私大では臨床実習も短め、国立大では長めですが、一概には言えません。ホームページやオープンキャンパスで情報を仕入れいるといいかもしれません。臨床実習については以下の記事でまとめました。

 

 

他学部との違い

高学年で行う卒業研究は理系みんなが苦しむものなので、特別獣医がきついものではなく、むしろ研究室によって左右されます。では獣医で特にきつい部分ってどこなの?って思いますよね。

 

以下に実際僕がこれまで過ごしてきて感じた苦しさを挙げます。

 

 

1. テストが多い。

まずはこれ。もうね。テストが多いんじゃあ。獣医学部はコアカリキュラムと呼ばれる、基本的には全国共通の科目を履修します。この科目が多いんですね。獣医系大学は4学期制のところも多いようですが、この場合、年に4回大きなテスト期間があり、この度に何個もテストを受けます。他の学部は遊んでるのに、自分たちはテスト勉強、という状況がたくさんありました。

 

そしてこれがコンスタントに低学年からあります。一年に何個かのテストは落としても進級できたりしますが、5年生で病院実習に出るときに1つでも単位のとり漏らしがあると留年するんですね。(医歯薬系は一緒かな?)実際に私も何人もの元同期が今は後輩になっています。まあ、普通に一生懸命頑張れば、だいたい大丈夫ですが、テストはやはりストレスがすごかったです。

 

 

2. 実習が長い。

獣医学部の実習は動物と関わることも多いため、時間が読めなかったり、かなり長引いたりすることもあります。実験に失敗した時点で、あと2時間延長コースが確定するようなものもあり、途中でバイト先に電話を入れ始める学生も多く見ました。まあ、長くなるようなときは事前にお知らせあることがほとんどだと思いますが。

 

やっぱり体感的には他の学部よりも実習の内容が濃いめですね。まあこれが獣医学部の醍醐味です。そして臭くなることも多いです。

 

 

3. 休みが短い。

先にも述べましたが、科目がたくさんあって4学期制を導入していたりすると、長期休みに入るのが他の学部より遅くなります。工学部のやつらが8月の頭にはウエーイっていってるのを見ながら、我々はお盆に入るくらいまでお勉強していました。

 

また、大学によっては夏休み中に実習が入っていたりします。の僕の大学でも何回か合宿のような実習がありました。まあこれは林間学校みたいで楽しいので今ではとってもいい思い出です。

 

 

まとめ

いろいろ言いましたが、まとめると、獣医学部だからと言って年中忙しいわけではなく、低学年のうちは普通に夕方は自由時間だし(実習レポートだけ書いとけばOK)、長期休みだってガッツリ休めるし(ちょっとだけ短いかもだけど)、土日は普通に遊んでました。5、6年からは雰囲気変わって、病院に出たり、研究したりで、それも他の学部と同じでしょう。

 

ただ科目数が多く、その分テストも多いので、テスト前の勉強を乗り越える元気は必要です。獣医学部で学ぶ科目については以下の記事で。

 

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