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角。それはロマンの塊。僕を含め、特に男の子は角がある動物が大好きです。多分。みんなのお父さんも「あーおれにも角が生えてこねえかな」とゴロゴロしながら考えています。それくらい角には男心をくすぐる成分がつまっているんですね。

 

あなたはどのタイプの角がほしいですか?願いが叶って角を生やせるようになったとき「どんな角にしよう...。」と悩んでチャンスを無駄にしないために、角についてしっかり勉強しましょう。この記事を読むことで間違いなく後悔のない角チョイスができるようになります。

 

角のある動物

まず、哺乳動物で角を持つのは主にシカ、ウシ、プロングホーン、キリン、サイの仲間です。そして角のパターンには大きく以下の5種類があります。

 

  • シカ科        →枝角
  • ウシ科        →洞角
  • プロングホーン科   →枝角×洞角
  • キリン科       →オシコーン
  • サイ科        →中実角

 

順に見ていきましょう。

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5つの角のタイプ

鹿の角=枝角 (antler)

みなさんお馴染みのシカの角です。ご存知のようにシカの仲間の角は枝分かれした複雑な形をしていますね。この角はその見た目から枝角と呼ばれます。英語ではantler (アントラー) と呼ばれます。鹿島アントラーズのアントラーです。

 

鹿の角は頭蓋骨とは独立して伸びていきます。pedicleと呼ばれる頭蓋骨の突起を台座にして角を形作る骨質がどんどん伸びていきます。シカの角は抜け落ちるから、骨じゃないとかいう人がいますが、中身は骨質でできてます。

 

詳しくは以下の記事で

 

 

牛の角=洞角 (horn)

牛の仲間の角は「horn (ホーン)」と呼ばれます。鹿の角とは異なり、頭蓋骨の突起が直接角の芯になっています。その芯を角質 (ケラチン)が覆い、鞘を作っています (角鞘)。成長とともに伸び続け、抜け落ちることはありません。

 

ただ角の芯と鞘はそれほど強く結びついていなので、衝撃でケラチンの鞘がポロっととれることはあります。そのときは、芯を覆っている角真皮が鞘を新たに作り始めます。片方の角だけが小さい牛さんはこのプロセスを経験している可能性が高いです。

 

ちなみにウシの角は劣性遺伝です (今は潜性遺伝と呼ぶようになったとか)。つまり、角ありのウシと角なしのウシの子どもは角なしのウシになるのです。しかし、現代に生きるウシはほとんど全て角を持って生まれます。劣性の形質がここまで圧倒的に広まっているのは、長い時間をかけて角があるウシが勝ち残ってきた結果ですね。おもしろいです。

 

 

ウシの仲間にはすごい角をもっているやつがいっぱいいます。一般的に思い浮かべる牛さんではなく、野生で暮らすレイヨウと呼ばれるやつらがそうです。

 

こちらはブラックバック

 

こちらはオリックス

かっこいいですね。

 

 

プロングホーンの角=洞角+枝角

プロングホーンは北米に住む偶蹄類で、1種でプロングホーン科を構成しています。長距離を走らせたら最速の動物と言われていますね。彼らの角はウシのhornとシカのantlerを掛け合わせたような構造をしていて、牛と同じ様に頭蓋骨から伸びた骨が角の芯を作っていますが、それを覆う鞘は鹿の角のように、1年周期で成長と落角を繰り返します。

 

日本では以前まで金沢動物園で飼育されていましたが、2017年に死亡しており、現在は日本で見ることはできません。金沢動物園で飼育されていたプロングホーンの「ブッチ」の角の生え換わりの記録は今でも見ることができます。貴重な資料ですね。

 

 

 

ここまでの角の構造まとめ

 

これまで紹介した角の構造を模式図で示したのが上の図です。Aが牛の角、Bがプロングホーンの角、Cが鹿の角です

 

 

【A】牛の角は頭蓋骨から生えた骨の芯 (bony core)を黒で塗られた角質が覆っています。

 

【B】プロングホーンの角は根本は頭蓋骨から生えた骨の芯ですが、そこからさらに角質でできた角の鞘が伸びていき、鞘の部分は1年周期で落ちたり生えたりします。

 

【C】鹿の角は頭蓋骨にある台座から骨組織が伸びて作られており、伸びている間はvelvetと呼ばれる皮膚に覆われています。そして男性ホルモンの低下を契機に頭蓋骨と骨との接続がもろくなり、角が落ちます。

 

 

キリン=オシコーン

 

キリンの角は「Ossicone (オシコーン)」と呼ばれます。牛と同じ様に頭蓋骨が突起を形成していますが、角質ではなく皮膚で覆われています。生まれたときには軟骨性のコブですが、生後まもなく骨化が始まり、成長とともに伸びていきます。角は雌雄ともに持っています。

 

キリンには5本角がありますが、闘争などに使われるのは大きな2本の角で、その前方にある1本と後頭部の2本は進化の名残だと言われています。何に使っていたんでしょうね。

 

同じキリン科にはオカピがいますが、彼らも同じタイプの角を持ちます。ただ、オカピの場合はオスだけが2本の角をもちます。

 

 

 

サイの角=中実角

ここまでの4つは偶蹄目の動物ですが、サイは奇蹄目ですね。彼らが持つ角は「中実角」と呼ばれ、骨質ではなく角質 (ケラチン)でできています。骨が関わっていないのはこの角だけですね。毛の成分と同じなので、「サイの角は毛の束」と書かれていることがあります。まあ間違いではないでしょう。角質は硬い組織を作るのに便利で、毛や爪、蹄、嘴なんかをつくっています。

 

骨の上にがっつり角質が生えているというイメージで、角質は骨格標本として残りませんが、角がくっついていた部分の骨は粗面になっているそうです。腱がくっついている部分とかも粗面になっていますよね。

 

 

番外編

紹介してきた動物以外にも角っぽいものを持つ動物がいます。そうです。僕が言いたいのはこいつらです。

イッカク

 

バビルサ。Masteraah, 2007, [North Sulawesi babirusa (Babyrousa celebensis)] CC BY-SA

 

そして、「そんなの知ってるよ~」と言われそうですが、こいつらの角っぽいものはなんですね。イッカクの角は切歯、バビルサのキバは犬歯が伸びたものです。おもしろいですね。

 

まとめ

みなさんはどの角がお好きでしたか?この記事ではざっくり角の構造別に紹介しましたが、それぞれの角の中でもいろいろな形状があってとてもおもしろいです。特にウシの仲間の角は捻れてたり、とてつもなく長くなっていたりと見応えがあります。みなさんもぜひお気に入りの角をみつけてくださいね。

 

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