【EPA体験談】大学院&大学留学の準備に!語学学校のアカデミック英語コースとは?
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海外の大学や大学院に正規留学したいけど英語試験のスコアがどうしても足りない!という人いますよね。そしてそういう人に向け、数ヶ月の英語コースを履修することでスコアの提出が免除されるという制度があるのもご存知だと思います。国によって制度は様々で、プレマスターコースとか言われますね。ちなみに高校を卒業したての人が行く必要があるやつはファウンデーションコースとかって言われます。今回はこっちには触れませんのでご容赦ください。

 

僕は入学スコアは足りていたものの、大学院進学の前に少し英語を学びなおしておこうと思い立ち、オーストラリアの進学準備コース的なもので勉強してきたのでその模様をお伝えしようと思います。留学を考えている学生さんや英語力を伸ばしたいワーホリさんなどの参考になれば幸いです。

 

オーストラリアのアカデミック英語コース

進学準備の英語コースはいろいろな名前で呼ばれますが、オーストラリアやニュージーランドではEnglish for Academic Purpose=EPAというのが一般的かと思います。大学附属のコースでは英語試験なしでそのままその大学の入学するという意味合いでDirect Entry Program = DEPなんかとも呼ばれます。どちらも内容的には似たものです。

 

オーストラリアは外国人学生への英語教育が国の主要産業のひとつになっているだけあって、たくさんの語学学校があり、アカデミック英語コースも大学附属のものや民間の語学学校でのものなど数多く開講されています。もちろん民間の語学学校のコースからも修了することで提携している大学へ直接入学できます。※どこと提携しているかは学校によるのでしっかり確認しましょう!

 

通っている学生のバックグラウンドは様々ですが、やはり一番多いのは大学院進学を目指している学生です。特に大学附属のコースではほとんどがそういう人たちです。もちろん中には一般英語コースには飽きたからとか、レベルの高い英語を身に着けたいからという理由でアカデミック英語を受講している学生やワーホリの人もいます。

 

基本的には5週間もしくは10週間のまとまった期間を受講することになり、入校する日も決まっているので、入学を検討している方はチェックしておきましょう。

 

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コースの概要

基本的には大学の授業で必要になるスキルを身につけることを目標にしているので、一般的な語学学校の授業にイメージとはかなり違った真面目な内容です。

 

  • ノートテイキング
  • アカデミック・ライティング (エッセイの書き方)
  • プレゼンテーション
  • ディスカッション
  • アカデミック・リーディング

 

という感じで課題も出ます。そして課題やテストの出来で成績が付き、一定のラインを超えていれば次のレベル、もしくは晴れて大学への入学が許可されるということになります。

 

僕が通っていた学校では、レベル別にEAP1からEAP7まであり、どこから始まるかはその人のレベルによりますが、5週間ごとに次のレベルへ進むチャンスがあり、最後だけ10週間のEAP7を無事卒業できれば、英語試験免除になるというものでした。

 

僕はスコアはクリアしているので一番上のEAP7に入って勉強しました。

 

コースの体験談

ここからは体験をもとにどんな授業が行われているのかをご紹介します。大体どこも10人ちょっとくらいのクラス単位で授業を受けると思います。授業は大きくライティング系とディスカッション系の2つに別れます。学校によって細々とした違いはありますが、どこも大学に学生の英語力を保証する必要があるので、最終的に求められるものは似通っています。

 

もちろんアカデミック英語コースもレベルに分けられており、初心者クラスでは以下のような課題を行ための準備としての基礎的な授業が行われています。

 

ライティング系

ライティング系の授業では、英語でのエッセイの書き方を学びます。日本でのエッセイは自分の体験記や随筆と捉えられますが、ご存知のように英語圏でのエッセイは自分の考えを客観的、論理的に述べた、ある種の論文のようなものなので、非英語圏の人たちはしっかりその書き方を学ぶ必要があります。

 

エッセイを書くために

  • エッセイの構造とルール
  • 引用の重要性と正しい引用方法
  • 論文など資料の集め方
  • 盗用の重大性と防ぎ方

 

などについて学びます。そして授業を受けていれば英語試験免除の権利をもらえるわけではなく、課題評価やテストで一定の成績をクリアする必要あり、少し緊張感があります。課題には以下のようなものがあります。

 

 

リサーチエッセイ

コースがの中で2000語程度のエッセイを1本仕上げます。アカデミック英語クラスの最終レベルではこれが中心といってもいいかもしれません。ほとんどの場合、自分が志望している学部の勉強内容に沿ったトピックを与えれ、それについてエッセイを書きます。日本でいうレポート作成ですかね。ただし、英語のアカデミックエッセイにはルールがあるので、それを学ぶ必要があります。

 

授業内でエッセイの書き方や資料の集め方に関するレクチャーを受けたり、実際に練習したりして、家で自分のエッセイを書きます。苦手な人にとっては結構追い込まれる課題で、締め切り前は図書館にこもったりしている人もいました。2000語はかなり短いエッセイですが、初めは苦労して当たり前ですよね。

 

英語圏の大学では学生のレポートであっても盗用に対してかなり厳格な意識を持っているので、アカデミックエッセイではる引用のルールや表記の仕方、パラフレーズやサマリーを使った引用のやり方など、引用スキルを身につけることにかなりの時間が割かれます

 

 

ショートエッセイ

毎週1回200~300語程度のエッセイを決められた時間の中で書きます。IELTSやTOEFLのライティングを思い浮かべていただければと思います。エッセイは毎回成績がつけられ、低い成績を取り続けると卒業できなくなるので、試験のような緊張感がありました。

 

もちろんエッセイは添削してもらえ、自分がどういうミスを多くしているのが分析してリライトする時間も授業の中で与えられます。授業では普段のライティングで使える表現方法や、文法事項などを学びます。

 

IELTSなどの英語試験ではフィードバックはなく、大学でも教授が英語に関する添削を丁寧にして返してくれることはほぼないので、自分のしやすいミスなどに気づけるいい機会になると思います。

 

 

ディスカッション系

ディスカッション系の授業はプレゼンテーションやディベートなどの課題を中心に進んでいきます。また授業内では大学や留学生にまつわるトピックを取り上げたり、オーストラリアの社会問題やニュースなどについてディスカッションしたりして、留学や国に対する理解を深めるのを助けてくれます。

 

 

学ぶことは

  • ペアでのプレゼンテーション
  • チュートリアルの進行
  • ディベート
  • 文法や自然な英語表現

 

などです。成績評価に関わる課題はペアプレゼンテーションとチュートリアルが主でした。

 

 

ペアプレゼンテーション

割り振られたテーマについて20~30分ほどのプレゼンテーションをします。テーマは何らかの社会問題だと思います。ペアでスライドを作り、自分たちの意見を示していきます。基本的に日本でやるものと内容的には同じだと思います。

 

ただし、やはり参考文献をどう引用していくかが重視されており、根拠となる引用元を正しく提示しながら意見を展開していくことが求められます。ペアワークは好き嫌いがあると思いますが、まあいい勉強になるかと思います。

 

 

チュートリアル進行

日本ではチュートリアルもレクチャーもあまり区別されていませんが、少なくとも英語圏ではしっかり区別されており、みんなで教授の話を聞くのがレクチャー、指導者監修のもと少人数のグループでディスカッションをしたりするのがチュートリアルです。

 

チュートリアルでは意見を言わないと評価されないこともあり、これが嫌いな留学生も多いかもしれませんが、ここではその備えとして、2人の学生がペアになってチュートリアルの準備、進行をします。ニュース記事を一つ選び、それに関して語彙の解説、ディスカッションテーマの設定などの準備して、クラスのみんなにチュートリアルを提供します。

 

 

感想

基本的には大学院進学を目標にしたコースなので、特に大学附属の学校などでは英語試験免除のためにがんばっている学生がほとんです。僕は英語試験スコアはあるけど、アカデミックな英語を勉強しておきたいという理由で入学したのでイレギュラーな存在でした。

 

日本で論文を書いたりもしたので、正直授業によっては知っていることばかりでちょっと退屈なときもありましたが、新しく学ぶことは多く、来てみてよかったなと思います。ただやはり普通の語学学校のコースとはかなり違うので、本当に自分がアカデミック英語コースに入るべきかはしっかり考えるべきです。

 

アカデミック英語コースの良いところ

  • ライティング力が上がる
  • エッセイの書き方をしっかり学べる
  • クラスメイトが真面目でレベルが高め
  • オーストラリアに長く滞在予定の人と出会える

 

逆にデメリットになり得ることは

  • 授業は楽しくない
  • 宿題が多くて忙しい
  • クラスメイトが真面目
  • 文法などを体系的に学ぶわけではない
  • 発音やスピーキングはそこまで扱わない

 

 

良くも悪くも、真面目にアカデミックスキルを学ぶところなので、エンジョイ勢は向いてないと思います。僕はワーホリでしたが、上のクラスにワーホリは他にいませんでした。逆に宿題とかをガチガチにくれた方が勉強できていい!という人はいいかもしれません。

 

ただ進学を視野に入れている人にとってはエッセイの基本をガッツリ学べてタメになりますが、授業内で日常の英会話について扱う時間は少ないので、英会話で流暢になるのが目標な人は他のコースの方がいいかもしれません。そりゃそういうコースだもんね!すみませんね!

 

でもクラスメイトは基本的には真面目でいい人が多く、上のクラスでは英語力もあるので、おしゃべりが弾んでいい練習になりました。

 

まとめ

まあいろいろ書きましたが、留学する人にとってはとてもタメになるコースだと思います。そしてエンジョイしたい人には向いていないと思います。僕もシェアメイトのワーホリの子の楽しそうな語学学校の話を聞くたびにちくしょう!って思ってました。まあ友達もできて、オーストラリアの語学学校ってこんな感じなんだーっ体験できて楽しかったです。

 

今回も誰の役に立つかわからない記事を生産してしまいましたが、留学を考えている方々の助けに少しでもなれたら嬉しいです。

 

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