僕は2018年、IELTS AcademicでOverall 7.0を取得しようと奔走し、2ヶ月でなんとか達成することができました。日本生まれ、日本育ち、留学経験なしの僕にとってReadingは4つのセクションの中で最も頼れる得点源で最終的にはスコア8.5を取得しました。今回はその勉強法についてご紹介します。勉強に行き詰まっているいる人の助けになればと思います。
目次
IELTSのReading問題
IELTSのReadingの問題は僕ら日本人にとっては馴染みのある形式で、特に大学受験で英語を勉強した人にとってはやりやすいと思います。
問題としては700~900語の長文が3題出て、内容の正誤問題や単語の穴埋め、段落のタイトルを選ぶなど計40問の問題を1時間で解きます。問題形式は公式サイトや詳しいサイトにお任せします。そして僕の受けた感想では
- TOEFLのように専門的な話や小難しい話は出ない
- 難しい構文はあまり見かけない。
- 文章量はやはり多め
- 単語レベルは大学受験レベル以上必要
といった印象でした。そのため、短期間でスコアを伸ばすためには
- 素早く読んで内容を把握するための練習
- 単語力の強化
が必要で
- 英文読解&精読法をみっちりやる
- 文法を復習し直す
- 背景知識をつける
ことは後回しでいいと思いました。そのため僕はともかく過去問を読みまくり問題形式に慣れつつ、速読力をつけ、単語を覚えるという作戦に出ました。
ひたすら過去問トレーニング
Readingにおいて過去問に勝る教材は存在しない!
そんなことを古代中国の思想家も言っていたような気がします。僕もそう思います。Readingはともかく読む。それがスコアアップの近道です。ここからは僕が実践した勉強法をご紹介します。
まずは過去問を大量に準備する
IELTSの過去問は公式のものも販売されており、簡単に手に入ります。これです。
一冊に4回分の過去問が収録されており、これをさかのぼって5冊くらい買えば20回分の過去問、Readingで言えば、60題手に入るわけです。
しかし!
これ一冊6000円くらいする!高いわ!5冊も買えるかい!ってなります。でも過去問は絶対に手に入れるべきというのが僕の持論です。そこで方法を模索した結果行き着いたのが「中国サイト」です。中国は留学のための英語教育の市場規模が段違いに大きく、素敵なサイトがたくさんあるんです。詳しくは以下の記事で。
かくして無限の過去問を手に入れた僕は、ひたすら過去問を読みまくりました。
過去問演習
過去問はとにかくやりまくるのが吉。なんだかもったいない、そう思ってはいけません。だって中国教材を使えばたくさん過去問あるんだから。僕は速読力を身につけるため、1題15分くらいでバリバリ読みまくってやりました。そして過去問演習の極意をご紹介しましょう。
よく、Readingを解くコツとして問題を先に読んで、答えが書いてありそうなところを読め。というのを目にします。もちろん本番ではこの方がはるかに効率的ですが、練習で読解力をつけるときは別だと思います。
まず、最初から最後まで問題文を読み切ります。ともかく文章を通して読んで内容を把握できるようになること重要で、問題から入って効率よく、なんて小手先のテクニックを身につけるのは後回しでいいです。まずは文章に向き合いましょう。
スラッシュリーディングは長文読解の基本的なテクニックですね。英語を日本語に訳すときは文の後ろからというのが丁寧な和訳ですが、長文読解ではいちいち日本語に訳す時間はなく、英文を頭から読みつつ、内容のみを把握できればいいわけです。その際に役立つのがスラッシュリーディングです。例えば
I gave a pen to Masao as a birthday present.
という文があったとしたら
I /gave a pen /to Masao /as a birthday present.
こんな感じでスラッシュを入れながら、私/ペンをあげた/まさおに/誕生日プレゼントとして。と前から意味を把握していくんですね。まあみんな知ってるか!すみませんね!
慣れてくるとスラッシュの間隔をどんどん大きくしていくことができます。これがReading力の伸びです。一文を2, 3スラッシュで読んでいければかなり、テンポよく読めるはずです。大事なのはノリノリでやること!つまり英文をリズムよく読むことに慣れることです。
スラッシュリーデイングをいかにテンポよくノリノリでやっていけるかがポイントです。ノリノリでできなかったところはチェックして、全て読み終わった後に何が原因か考えましょう。大体、単語か文法がわかっていないはずです。そこをピンポイントで学習しましょう。
ですが文章中にでてきた単語にはこだわり過ぎず、意味を調べてふーん。くらいでいいと思います。ただ、同じ単語が2回チェックされたときには必ず覚えるようにします。その単語はあなたにとって重要な単語です。
と、まあこんな感じでたくさんの文章を素早く読んでいきましょう。もちろん文章を読んだ後には問題を解いて、形式になれることが大切です。本番が近くなったら問題を読んで、文章を読むという順序で進めていくことにも慣れましょう。
単語学習
IELTSのReadingにおいては単語を軽んじるべからず。
昔の偉いお坊さんの言葉だったと思います。僕もそう思います。大学受験の英語では単語をいつまでも暗記しようとせず、長文をどんどん読んでいく方が効率的だったりしますが、IELTSで高得点を取るためには単語学習は必須です。
「わからない単語は前後関係から想像して読めばいい」よく言われることですが、これは本番の話です。正しくは「単語は可能な限り覚えて、短時間でしっかり内容を把握できるように努める。それでも知らない単語が出てきたら想像して読むしかない」だと思います。
単語帳はお好きなものを
単語帳は好きなものでいいですが、定番なものが大体決まっているので迷わないと思います。IELTSだったらこれでしょうか。
TOEFLだったらこれでしょう。
僕はTOEFLから入ったので、このTOEFL3800を使用してました。4章中3章をやってIELTSに臨みましたが、知らない単語はほぼ出なかったので、TOEFLの単語帳を使用しても問題はないとは思います。
単語覚えるの苦しい
でも、単語帳をパラパラみて単語を覚えていくのは苦しいですよね。だから僕は作りましたよ、単語カード。
中学校以来でしょうか。こんなん作ってる時間がもったいない!と言う人もいます。僕もそうでした。でもこれ今は作ってよかったとはっきり言えます。単語帳だとどうしても、その意味も一緒に目に入ってきがちで、なんとなく覚えた気になっちゃう。あとは「あとこんなにページがあるのか」と絶望しちゃう。それを解消してくれるのが単語カードです。騙されたと思って作ってみることをおすすめします。
まとめ
Reading、勉強法などと検索するとたくさんの勉強法がでてきます。そしてその全てが万人にとっての正解ではないと思います。今回紹介した僕の過去問&単語の勉強法も同じです。こうした勉強法を参考にしつつ、ご自身の納得のいく勉強法を作り上げていくことが、勉強の醍醐味ですよね。
僕の経験が1人でも誰かの役に立つことを願います。