【まとめ】獣医系17大学の一覧。共同獣医課程や私立大の学費も解説!
スポンサーリンク

「獣医学部って何大学にあるの?」そんな方のために日本の獣医大学についてまとめてみました。個人的な見解も満載ですが、大学選びの参考になれば嬉しいです。それではいってみましょう。

 

 

獣医系大学まとめ

国公立大学

国公立大学とその所在地

獣医学部がある大学は全部で17校で、そのうち11校国公立大学です。

国立大学 10大学

  • 北海道大学
  • 帯広畜産大学
  • 岩手大学
  • 東京大学
  • 東京農工大学
  • 岐阜大学
  • 鳥取大学
  • 山口大学
  • 宮崎大学
  • 鹿児島大学

 

公立大学 1大学

  • 大阪府立大学

 

 

獣医学部はもともと畜産の振興を目的とした学部であるという性質上、国立大学は北海道や九州など畜産業が盛んな場所に多いです。簡単に言うと田舎、または僻地に多くありますね!そのため少しでも都会な場所は相対的に受験生の人気が上がっているという印象もあります。

 

独断で選ぶ!人気な国公立獣医学科 

※学部入試を実施しない東京大学は除きました。

1.北海道大学

北海道大学獣医学部を舞台にした漫画「動物のお医者さん」で人気に火がついたことは有名です。獣医系大学の中ではそのブランド力や札幌の中心にある、という恵まれた立地から最も人気な大学と言えるでしょう。学部入試を実施しない東大を除くと、唯一の旧帝国大学です。研究に力を入れているイメージも強く、研究者になりたい人が多いのも特徴です。

 

2.東京農工大学

やはり首都圏にある大学は根強い人気で、東京農工大学は毎年かなり倍率が高いです。世間的には「東京農業大学?」とか言われちゃいますが、獣医志望者の中では高い知名度があります。府中キャンパスは農学部のキャンパスで、東京にありながら静かな住環境と競馬場への良好なアクセスを得ることができます!立地的にアクセスや情報量の面で、就活には強いイメージがあります。

 

番外:東京大学

東大は学部入試ではないので番外にしましたが、獣医学部の偏差値で言えばぶっちぎりで一位です。一般的には理科2類から30人程度が獣医学部に進学すると言われます。入ってからの成績で行ける学部が決まるので大変そうですね。ちなみに北海道大学でも総合理系から5名だけ獣医学部に行けるそうです。

 

人気があるイメージの大学を勝手に選んでみましたが、国公立の獣医学科は募集人数が40名程度とかなり少なく、倍率はどこも高いです。そして学ぶ科目は基本的には共通していますが、特色や力を入れている分野、大学の規模などはかなり異なります。獣医学部ならどこでもいい!とならずにHPなどを見てしっかり選びたいところです。

ちなみに、学生としての所感では国立大学間で学生の雰囲気が大きく変わることはないような気がします。

 

共同獣医とは?

獣医系大学では「共同課程」という取り組みがトレンドです。これは2大学ずつペアを組み、お互いが得意なところを補い合って教育を行うというもので、例えば犬猫の臨床が強い北海道大学と牛や馬が強い帯広畜産大学が協力するというようなものです。国立大学はどこかしらペアとなる大学があります。呼び方は共同獣医学科や共同獣医学課程、大学協定など様々です。ペアはこんな感じ。

 

1.北海道大&帯広畜産大学

2.岩手大学&東京農工大学

3.岐阜大学&鳥取大学

4.山口大学&鹿児島大学

5.東京大学&宮崎大学

6.大阪府立大学&宮崎大学

 

2大学間を学生が移動して実習したり、先生が移動や通信を使って授業をしたりしています。特に北海道大学と帯広畜産大学のペアと、山口大学と鹿児島大学のペアはこの取り組をリードする課程で、ヨーロッパでも通用する教育認証をとることを目指し、国際水準を満たす教育環境を整備しているそうです。詳しくは「獣医学部、国際認証」などと検索してみるとわかると思います。

こういったことも大学選びの参考にするといいかもしれないですね。

 

私立大学

私立大学とその所在地

私立大学は2018年度から岡山理科大学を加えて6大学です。

  • 酪農学園大学  (北海道)
  • 北里大学    (青森)
  • 日本大学    (神奈川)
  • 日本獣医生命大学(東京)
  • 麻布大学    (神奈川)
  • 岡山理科大学  (愛媛)

 

私立大は首都圏も3大学、僻地(すみません)に3大学です。

 

私立大学と国公立大学の比較

制度的な違い

国公立大学の定員が40名程度なのに対し、私立大学は定員が100名以上なので、国公立大学に比べればかなり入りやすくなります。ただし私立大学の学費はもちろん高く、国立大学が年間約53万円なのに対し、私立大学ではどこも200万円以上4倍ほどになります。

 

私立大学1年あたりの学費 (初年度) 2018年度版 ※これに加えて諸会費が必要なところあり。

大学名 学部 学科 学費 (円) 学金 (円)
酪農学園大 獣医学群 獣医学類 228万 30万
北里大 獣医学部 獣医学科 203万 30万
日本大学 生物資源科学部 獣医学科 215万 26万
日本獣医生命大学 獣医学部 獣医学科 222万 25万
麻布大学 獣医学部 獣医学科 225万 25万
岡山理科大学 獣医学部 獣医学科 228万 22万

 

中身的な違い

ここからは僕の勝手な印象で書きます。獣医学部は国家試験があるため学ぶ科目は国立でも私立でも変わりません。なので一定ラインの知識や技術はどこでも身につけることができます。ただ。やはり私立では研究室でバリバリ研究する人は少なめで、卒業生も臨床や公務員に行く人が多い印象です。研究がやりたい人は研究室にもよりますが、国立大の方が環境は整っていると思います。

 

私立のいいところの1つは国家試験の対策が充実しているこです。6年生になると国試対策の授業がかなり組まれている大学もあります。対して国立では大体が学生の自主性に任せられています。なので国試の合格率だけ見ると、私立大で合格率が高く、北海道大学が最下位、といった年度もあります。

 

人数の規模が違うのも雰囲気が変わる大きな要因かもしれません。国立大が学年全員のことがわかるのは当然、先輩、後輩も大体見ればなんとなく知っているという状態です。学部のイベントなどに力を入れているところも多くまとまりがあります。逆に言えば世間が狭く窮屈かもしれません。逆に私立大学は1学年100名以上で同学年の人は大体覚えてきますが、印象がない人もいるといった感じで、割と決まったグループでつるむ大学生らしい雰囲気を持っています。もちろん仲良くなる工夫をしている大学もあり、日大などでは新入生から3年生くらいまでが、縦割り班のようなグループに分けられていて、そこで親睦会などをよく行っているそうです。楽しそうですね。

 

そしてやはり学生の雰囲気も違って、私大の学生の方が大学生らしい華やかな印象があるのは間違いないような気がします。国立大の学生はそれを見て「やっぱ私大はうちらと違っておしゃれだね~笑」と皮肉っぽく言うことで自我を保とうとしてます。逆に私大は「やっぱ国立は真面目だね~尊敬しますわ」とかへりくだるフリをしつつ、地味学生をいじめてきます。※被害妄想です

 

スポンサーリンク

まとめ

全国で17大学ある獣医系大学ですが、その大学によって特色があります。まずは国公立大学か私立大学かで大きく雰囲気が変わります。そして国立大学によってもどの研究が強い、といった特色や共同課程によってどういった実習ができるのか、などといった細かいカリキュラムは異なります。ぜひ自分に合った大学を選んでください。

 

とは言え、獣医は医学部のように出身大学による派閥もなく (研究や大学政治の世界のことは知らんけど!) どこの大学を出ても獣医さんとしてやっていく分には関係ない、というのが多くの人の見解です。狭い世界ですので、大学関係なくみんなで獣医業界を盛り上げていきましょう。あなたの入学をお待ちしております。

 

 

スポンサーリンク
おすすめの記事