
通称「ベトナム最後の秘境」、フーコック島に大規模サファリパーク「ヴィンパールサファリ・フーコック」が2015年にオープンしました。ベトナム初のサファリパークでありながら、東南アジアでも最大規模の動物園で、日本では見られない種を含む、150種、3000頭ほどの動物が飼育されています。今回はそんなヴィンパールサファリについてリポートしたいと思います。
目次
基本情報
ヴィンパールサファリはベトナムの新興リゾート地として勢いに乗る「フーコック島」の北西部にある「ヴィンパールランド」の中にあります。ヴィンパールランドは一大テーマパクとして開発中なようで、大きなホテルやカジノ、遊園地などが併設されていました。
☆営業時間
9:00~16:00 (ハイシーズンは16:30)
☆入場料
大人65万ドン、子供 (140 cm以下) 50万ドン
大体大人で3000円ちょいって感じです。ちょいちょい値上げもされています。まぁまぁ高いですね。でもシンガポールのナイトサファリだって4000円くらいするし、バリのサファリパークなんて6000円以上しますしね。
行き方
ヴィンパールのホテルのに宿泊される方はシャトルで楽々サファリに行けるので心配ありませんが、僕はもちろん市街地の安宿に泊まっていたので、そこから無料バスでサファリを目指そうと思っていました。
バスの時刻はホームページによれば、
行き (市街→動物園):8時00分 8時30分 9時00分 9時30分 10時00分 11時00分 13時00分
帰り (動物園→市街):13時30分 15時00分 16時30分
市街地のバス停はたくさんあって、その都度人をピックアップして行く感じです。わかりにくいと思うので宿の人に聞くか、その辺の現地の人の聞きましょう。動物の絵が書かれた目立つ大型バスなので、大体みんな知っていると思います。
僕の場合は市街地に到着したのが11時過ぎでバスがちょうどない中途半端な時間だったので、タクシーで行きました。片道300kドン (1500円くらい)。メーターで乗ると400kドンくらいなので最初に交渉するといいと思います。
帰りのバスはヴィンパールランド止まりのバスと市街地まで行くバスがあるので間違えないようにしましょう。市街地行きのバスはかなり混みました。
園内リポート
いざ入場!
園内は動物園ゾーンとサファリゾーンに別れています。

雑な資料でごめんなさい
上がサファリゾーン、下が動物園です。いる動物の情報は絵のみですが、雰囲気でわかります。
サファリゾーン
無料のサファリバスが20分間隔で出発しています。最終バスは15:20。
中身は普通の路線バスと同じ感じで、窓から動物を見ます。
まずはシカコーナーから。まあ普通のシカです。クジャクなんかもいます。
ブラックバックががいました!ガイドさんはノーコメント。こういうマイナーな草食獣はみんなあんまり気に留めないんです。
続いて肉食動物コーナーへ進入していきます。
クロクマゾーン、ライオンゾーン、トラゾーンがありました。大体日本のサファリと変わらないので割愛!!
そしてサファリバスは肉食動物コーナーを抜け、お待ちかねの広大な草食動物エリアへ入っていきます。
僕が思うこのサファリのすごいところは動物の数が多いことです。シロサイなんか17頭ほど飼育されているそうで、サイが群れている様は圧巻ですね。普通の動物園にもサイはいますが、群れの迫力を見られる場所は少ないと思います。
エランドもいっぱい。ウシの仲間でレイヨウの中では最大種です。
ツノの大きなウシ。ウガンダのアンコーレ牛に近い品種でしょうか。
もちろんキリンやシマウマもいます。
終わりがけにセーブルアンテロープがちらっと見えた気がしましたが、みなさんこういったものに興味がないのはいつものことで、スルーされてしまいました。そんなこんなでサファリツアーは終了です。やはり動物の数がたくさんで迫力がありました。
動物園ゾーン
動物園ゾーンでは珍しい動物や展示がたくさんありましたが、個人的におすすめのものをピックアップしてご紹介します。
キツネザルをもふもふし放題のふれあいコーナー
キツネザルエリアではワオキツネザルやアカエリマキキツネザルが放し飼いになっており、餌をあげつつ、触れ合うことができます。肩に乗せて写真を撮ることもでき、旅の思い出になること間違いなしです。
日本では見られないボンゴ&クーズー
僕が大興奮したのがボンゴ&クーズーコーナーです。日本では現在どちらも飼育されていません、聞き慣れない動物かもしれませんが、ボンゴは世界四大珍獣に含まれる不思議な動物です。
ほら!ボンゴがいっぱい!赤ちゃんボンゴもいますよ~
こちらはクーズー。なんとも立派なツノです。どちらもウシの仲間で、ブッシュバック属に属する動物です。アフリカに住んでいます。
オリックス欲張りセット
オリックスはウシの仲間で、サーベル状の長いツノが特徴です。狩猟などで数を減らし、アラビアオリックスやシロオリックスの野生個体は絶滅してしまったと言われています。
この動物園では上記2種のオリックスをまとめて見ることができるのです!しかもいっぱい!
シロオリックス!
アラビアオリックス!
各々のオリックスは日本の動物園でも見ることができますが、これらが1つの動物園で見られてしまうのが素敵です。ぜひ見比べてみてください。
番外編
あとは個人的にクリップスプリンガーさんを初めて見ました。和名ではイワトビカモシカです。まぁこんなマイナー動物を紹介しても誰も喜ばないと思いますが、写真だけ載せておきましょう。これ。
それからヒトコブラクダとフタコブラクダの夢の共演も見られました。
他にもサルの仲間の展示も充実していました。僕はクックフォン国立公園でサルをたくさん見てお腹いっぱいだったので、サルをちゃんと見ませんでした。すみません。
クックフォンの詳細はこちらから
まとめ
ヴィンパールサファリはベトナム最大の動物展示施設というだけあって、珍しい動物も多く見ることができました。広い敷地の割には動物が少ないとのレビューもありますが、僕としては多頭飼育の大迫力をか感じることができたり、初めて見る動物もいたりで大満足でした。
ヴィンパールサファリがあるフーコック島は東南アジアで一番とも言われる美しいビーチがある、新興リゾート島です。ベトナムでまったり南国リゾート気分を味わいたい人にはもってこいで、海の幸もとってもおいしかったです。ぜひベトナム観光の選択肢に入れてみてください!