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ベトナム最古の国立公園であるクックフォン国立公園では手付かずの自然を味わえるだけでなく、絶滅の危機に瀕する希少な動物の保護センターを見学できます。保護センターは大きく、センザンコウ&食肉目、霊長類、カメの3つに別れています。今回はそのうちセンザンコウ保護センターについてご紹介します。

 

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センザンコウとは

センザンコウはセンザンコウ目 (有鱗目)に属する動物で、この目はセンザンコウ科の1科8種のみで構成されています。フォルムはアリクイっぽくて、実際に以前はアリクイの仲間とされていた時期もありました。また鱗に覆われているのでアルマジロみたいと言う人もいますね。ですが分類的にはどちらとも違うグループになります。

 

マレーセンザンコウ(Piekfrosch, 2006, [Pangolin, Manis javanica] CC BY-SA)

 

かわいいですね。つぶらな瞳とのそのそした動きがとっても愛らしいです。蟻塚を掘るための鉤爪や、アリを食べるための長い舌に加え、外敵を撃退する際には肛門腺から悪臭を放つこともできます。

 

センザンコウ科はアジアに4種、アフリカに4種の仲間がいます。しかしながらその鱗が薬になると中国などで信じられているために密猟があとを絶たず、現在は絶滅の危機に瀕しています。過去10年で100万頭以上のセンザンコウが捕獲、取引されたというデータもあり (Zoological Society London)、マレーセンザンコウに関しては個体数が約20年間で80%近く減少したとも言われているそうです。

 

2000年にはアジアのセンザンコウの商用取引の禁止、2017年には8種すべてのセンザンコウの取引の禁止が決定しましたが、依然として密猟が行われているのが現状です。そんなセンザンコウを救う活動の一翼を担うのが、クックフォン国立公園のセンザンコウ保護センターということになります。

 

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センザンコウ保護センター

センザンコウ保護センターは2016年に設立されたばかりの新しい施設です。そのため事前に得られる情報は少ないと思います。センターは国立公園内にあり、ガイド同伴でないと入ることができません。密猟者から取り上げた傷ついたセンザンコウなどを保護し、野生に返す活動を行っています。

 

保護施設のロゴ。おしゃれです。欧米系のスタッフも働いていたり、グッズ展開もされていたりして近代的な施設でした。

 

センザンコウ像がお出迎え。記念撮影にぴったりです。ちなみにセンザンコウは人間のように一対のおっぱいを持っていますが、忠実に再現されていました。

 

中にはしっかりと展示があって、センザンコウやベトナムの食肉目の動物について勉強できます。新しい施設なだけあってとってもきれいです。

 

鱗を剥がれてしまったセンザンコウ。ショッキングな写真です。その他、密猟と戦う当センターの活動を紹介するビデオ等も見ることができます。

 

そしていよいよセンザンコウとの対面!!ワクワク。

見てください!これがセンザンコウです!

 

ええ。これが僕が見ることのできたセンザンコウのすべてです。いいんですよ、別に。ここは動物園じゃあないんです。僕は保護活動を勉強しにきたわけですから。うむ!

 

センザンコウは夜行性ですが、このときはまだ夕方だったため、寝床で丸まっていました。そこをスタッフさんがちらっと見せてくれてわけです。時期によっては保護している個体がもっと多かったり、時間によっては動いているところを見ることができたりするようです。

 

剥製はじっくり見ることができますので、代わりにこちらでお楽しみください。

 

施設内にはビントロングやジャコウネコの仲間が同じく保護されています。ビントロングも僕が好きな動物です。参考までに(センターの子たちは暗くて写真が取れませんでした)。

 

まとめ

残念ながら生センザンコウはちらっとお尻を見られた程度でしたが、センザンコウの現状や問題については深く知るきっかけになりました。タイミングによっては動いているセンザンコウも見れるそうなので、僕は運が悪かったのかもしれません。ちなみに日本では上野動物園が唯一センザンコウ (ミミセンザンコウ)を飼育していますので、興味がある方は行ってみてください!

 

センザンコウは現在も数を減らし、絶滅の危機に瀕しています。各個人にできることは少ないかもしれませんが、今後も保護活動を何らかの形で応援できればなあと思います。

 

ちなみにセンザンコウの取引は禁じられており、例え剥製であっても販売すれば捕まります。実際に日本でもメルカリでセンザンコウを出品した人物が書類送検されたケースがあります。気をつけてください。

 

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